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年下攻めほしい

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2024/05/02 (Thu) -

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軍隊ものが書きたくなりました

2009/12/20 (Sun) - 連載 / 小話

ここのところ課題のためにそういう資料を読みあさっていたので衝動的に。読みあさり、おかげさまでよくそこまでヲタク的に調べたねと言われました。大正解、ただのヲタクですよ。
んで書きたいは書きたいんですが、普通に置いていいもんかいね?と悩み中です。ネタがネタなんで、だめかなあみたいな。置くとしたらパス制とかになると思います。
なにを読んでたかはブクログを参照です。中の人は手ひどいチキンです!
まあ、書く時間のあるなしはひとまず置いといて、書きたいです。

拍手くださった方、ありがとうございました!ときめきすぎて七転八倒です。日本語がおかしいです。にょんたか。

続きから、ちょいちょい書いてた130字くらいのBLいっぱいです。
世にも珍しい、私の一人称!

あの人はよく窓の外を見ていた。グラウンドのほうだった。放課後そこで部活をしているのは陸上部、くらいだっただろうか。あの人は今にでも泣いてしまいたいような顔をして、走っている誰かを見ていた。僕には、それがひどく悲しかった。あの人にこっちを向いてほしかった。僕を見てほしかった。


恋しいなんて思うことがまず間違いなのだ。姉の婚約者なのも、同性であるのもぜんぶひっくるめて、非生産的にもほどがある。けれども彼は馬鹿みたいに優しくて、目を細めてささやくのだ。君のお姉さんより、君が好きだよ。間違いなのだ。彼を信じたいと思うことからして、なにもかも。


彼がネクタイを解く仕草に、音にめまいがする。ボタンを外した襟元から覗く白い肌は淡く血の色を通わせ、なんの惜しみもなくこちらを誘惑してきた。ストライプの入ったジャケットを脱ぐ姿すら色っぽく、唇を噛んだ。おあずけを喰らっているからには、すぐに襲いかかるわけにはいかない。彼は、主人。


その唇はやわらかく、自分の理性が完全に壊れたのがわかった。その平べったい胸をまさぐって、どこまでも息を乱す。細い手で身体を押し返されてももうどうしようもなかった。口づけの合間からか細いため息が洩れる。それがいたたまれないほど色っぽく、だから悟った。この強情な手は、演技なんだと。


送っていく、と申し出たのは彼の家を知らなかったからだ。下心。気づいたのか気づかないのか彼は頷いてくれて、真夜中の細い道を寄り添って歩いた。駅から近いと言っていた家になかなか着かず、ついきょろきょろしていると彼が悪戯っぽく肩をすくめた。──実は、遠まわりしてる。

俺はあなたを騙しています。名前を呼べばやわらかい目をし、とまどいがちに身体を寄せてくるあなた。五つも年上のあなたを騙すこと、忍びなく思います。俺はバイなんだよ。教えたら、臆病なあなたは逃げるでしょう。俺はあなたを騙しています。俺のものにしたいから、騙しています。


彼の隣で寝ていると衝動的に泣きたくなった。いずれ彼はこの世のどこかにいる彼に見あった女の子と結婚するのだ。捨てられる。遠くない未来が怖くて、僕は彼を揺り起こす。僕と別れてください。どんな、顔をするだろう。


できるのなら嫌いになりたかった。結婚もできない、子どももできない、親には言えない。いいことなんて、彼が優しくて愛しいことくらいだ。時おり彼がもの悲しい顔をしているのを知っている。同じ不安を抱えている。わかると、いっそう、好きでたまらなくなった。


手をつなぐのをためらうと、彼は決まって不機嫌になる。でもこんな大通りをスーツ姿の男二人が手をつないで歩くのは「非常識」だ。理由を訊かれて好きだから、と答えれば彼は好きだからここで言うんだよ、と寂しげに笑った。幸福は、こんなに不毛なものだっただろうか。


豊かな歌声にくすぐられて目が覚めた。計ったかのようにしゃっとカーテンが開き、思わず瞼を閉じた。同居――いや、同棲中の彼はひどく早起きだ。まめまめしくて、気も利く。だからふいに痛ましくてたまらなくなる。自分のために彼が家族を捨てたこと。自分の優越感で、胸が痛い。


素敵な恋にしよう、なんてきざな言葉にも頷いた。好きだったのだ。けれども最近ではどの口がそんな戯言を、と嫌気がさす。ほかに二人も「素敵な恋」がある男が、なにを。僕は知らないふりをしてあげている。僕の恋はたった三分の一だということ。あきらめられない自分が、馬鹿だと。


週末は特急に飛び乗る。君が通ってきてくれるなら遠距離恋愛を。出張先で出会った彼を抱いた夜、恋人になってほしいと懇願してなんとか得られた返事だ。年上の彼の抗いがたい色気に、すぐ夢中になってしまったのだ。あの夜から週末はあの人のもとへ。この気持ちを切に伝えるために。


これは報われない恋の話です。その兄は、弟を愛していました。弟に恋をしたのはほんの子どものときです。けれども不毛ではありません。弟を好きなほかの誰にも持てないものが兄にはあるのです。。血のつながり。なんて素晴らしい、呪縛なのでしょう。これは報われない恋の話です。
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